ナイフの缶詰

心は少年、身は中年。常に好奇心を持ち、全てのものに感謝しながら、気づいた事を書いていきたい。

何もしていないとき、何をしているのか? その2

逆に人間の脳に当てはめてみると

処理能力の30%くらいは基本的な生命維持に充てられているとして、残りの70%くらいを使って、仕事をしたり生活していたりする。30%は寝ているときも常に消費し続けるので、これだけでも一定の負担が脳にはかかっている。仕事で思い悩んだり、人と会話をしたりすると、70%の領域を使って脳が稼働し始める。緊張したり、興奮したりすると、すごい勢いで回転して100%を張り付くことになる。稼働率が高い状態が続くと、睡眠をとっても処理が山積となり、なかなか寝付けなかったりする。いったん睡眠に入ると、残った部分を処理して解消させるために夢を見る。

効率よく物事をこなして充実した毎日を送るには、脳の稼働率を上げる必要がある。ただ、上がりっぱなしでは疲れが残りそのうちオーバーワークとなる。なんとなくだるい、疲れが取れない、ストレスかな?そんな状態はCPUのオーバーワークと関係がある。

特に問題なのが、「堂々巡り」あれこれ悩んだりするのはしょうがないことではあるけど、繰り返し同じことを何度も何度も考えて、グルグル回ってしまうとムダに脳の使用率が上がってしまう。一旦こうなると、ぼーっとしている間もずっと、同じことを考えている。つまり脳の使用率が高い状態をキープしてしまうのだ。対して難しくもない問題でも、同じことを繰り返し考えていると陥る。

ところで、堂々巡りは人間だけではない。コンピューターでもあるのを知っていますか?

つづく

 

 

何もしていないとき、何をしているのか? その1

コンピューターでCPUの使用率っていうのがあって、これが100%に張り付いている状態だととても遅くなるのです。マウスがカクカクって動き出したときは大体CPUの使用率が100%で張り付いている状態です。何かが暴走しているので、なんとかしないといけないのですが、今日の話はそこではなく、何もしていないときはCPUは何をやっているか?ってご存知ですか?

つまりCPUの使用率が30%だとして、残りの70%は一体何をやっているのでしょう?

人間にたとえてみると、70%は何もしないで、ぼーっとしているということですが、人間であれば、何もしていないって言いながら、どうでもいい事をあれこれ考えている、つまり雑念が次々と浮かびますね。コンピューターは何もしていないとき、どうしているのでしょうか?

実はCPUも「何もしていない」というプログラムが実行されているのです。

CPUは常に決まった速度で動作し、CPUに入ってきた命令を順番に処理します。割り込みが発生すると今までの仕事をいったん中断し、それを実行してから、次の処理を実行し始めます。とはいえ処理することが何もなくなると、止まっているのかというとそうではありません。止まれないんですね。なので「アイドリングインストラクションセット」という実行しても何も結果を生まない命令をひたすらグルグル回しているのです。ただ、やみくもにグルグル回していると電気代の無駄ですので、最近のCPUは処理の回数を自動的に減らすような高度な仕組みが内蔵されています。でも、「何もしない命令」を実行し続けるのは同じことです。1+1=2みたいなのをひたすらやっているのです。

 

アンガーマネジメント

自分の怒りを積極的にコントロールするって考え方があるそうです

 

日本だとこの分野は長い間宗教が担当していたと思う。

 

心理学的にアプローチするやり方もあり、本も出てました

 

 

自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック

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  • 作者: 安藤俊介
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2016/09/10
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これ読みかけですが、なかなか良い

 

怒りとは、コップから溢れた水の事

コップのサイズを大きくしてやるか、水が流れ込まないようにしてあげないと根本対策にならない

「XXあるべき」という、自分にとっての常識と現実のズレが、コップに流れ込む水の正体

なるほど

 

怒る人のパターンを6つに分けて解説してある

 

怒りのツボや特徴、上司がこのパターンだった場合の対処法、部下の場合、パートナーの場合

怒っている人をさらに怒らせないようにするコツ

自分自身の場合は、何を見直すことで、怒りをマネージメントできるか

なかなか興味深い。

 

仏教にも似てる気がするけど、宗教なしで説明される方が個人的には受け入れやすいです

ナイフ

 

スパコンに手作り真っ向勝負

スパコンの世界って、国策ドロドロな感じで一般市民には関係のない話だと思っていたのですが、物語として読んでもなかなか面白いですね。

 

スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)

スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)

 

 

ちょっと昔の出来事なのですが、本当に手作りパソコンで世界一のコンピューターに勝っちゃう話。痛快で面白いですよ。

なんでこんなことができるのかっていうと、スーパーコンピューターは汎用性を持たせていろんな計算ができるように作らないといけないのだけど、専用コンピューターは、あらかじめ決められた処理だけ超高速に行うように作ればよく、専用に設計してトンガがることで安く仕上げることもできるとか。

実際はそんな簡単な話でもないのでしょうが、こういうコンピューターを作って、宇宙の始まりをシミュレートしたり、天体の動きを予測したりするのですから、ロマンチックですよね。

さて、この本の作者伊藤智義さんってご存知ですか?

「栄光なき天才たち」って天才科学者の陰に隠れ、栄光を勝ち得る事が出来なかった裏の天才にスポットライトを当てて、シリーズもの。

そんな一世を風靡したマンガの初代原作者でもあるのですね。彼が学生のころアルバイトで原作をやっていたとか、、そして本業はスパコン製作の助手。多芸ですねぇ

 

栄光なき天才たち (1) (集英社文庫―コミック版)

栄光なき天才たち (1) (集英社文庫―コミック版)

 

 

 

数学で儲けようとすると嫌われる話

本の紹介です

この本、題名がなんというか、ダサくって、自分で手に取ってみようと思う人っていないんじゃないかなあ、、、、

でも面白いよ

 

カーマーカー特許とソフトウェア―数学は特許になるか (中公新書)

カーマーカー特許とソフトウェア―数学は特許になるか (中公新書)

 

 

例えばね、野菜が10種類あって、それぞれ栄養素が違う場合、何をどのくらいの量食べるのが最もバランスよく、そして効率よく栄養を吸収できるか?っていう計算の話です。これって組み合わせを総当たり戦で計算していくと、結構時間がかかるので、大体のあたりを付けてから、ちょこちょこ変えながら正解に近づけていくんだそうです。

数学の世界では、線形計画法って言うんだけど、これをムチャ速く計算する方法を見つけ出したインド人がいました。

このインド人:カーマーカーさんは何をやったかというと、アメリカの国内旅客機を飛ばす場合、機長と副機長それにスッチーをどこからどこに飛ばしてどこで休ませると、宿泊費込みで最も安上がりになるかっていう計算を編み出したの。

そして、これを計算するハードウェアとソフトウェアをセットで航空会社に売り込んだのです。その金額が全くかわいげがなかったので、「数学を金儲けの道具にしている」ってものすごい批判を浴びました。

さらに、反対派の数学者が集まって、カーマーカーを買わなくてもおんなじことができるソフトウェアをただで作ろうと躍起になるの。でもそんな、かっこいいプログラムがすぐに出てくることもなく、大奮闘するのでした。ちなみに反対派が作った機械の名前は「オビワン」スターウォーズのオビワンケノービみたいに正義の騎士というわけですね。

最終的には、オビワンでも同じ事が出来るところまでいって、中身がブラックボックスだったカーマーカーは結局1台(しかも実績作りのために格安でいれた)しか売れずに終わったそうです。

面白いですよ

今IT業界ではオープンソースっていって、プログラムを全部みせちゃうやり方が流行ってきているのですが、思えばこのころにその芽が生まれていたのかもしれません。