気に入った言葉たち その4:もう一度息をつく
- もう一度息をつく
私たちは人生のネガティブな出来事をさまざまな方法で処理するうちに、レジリエンスの種まきをする。心理学者のマーティン・セリグマンは、人生が失敗や挫折にどのようにして対処するかを研究し「3つのP」が苦難からの立ち直りを妨げることを明らかにした。
すなわち
自責化:自分が悪いのだと思うこと
普遍化:あるできごとが人生のすべての側面に影響すると思う事
永続化:ある出来事の余波がいつまでも続くと思うと
である(中略)
つらいできごとが「自分ひとりのせいではない、すべてではない、ずっとではない」ことに気づけば、子どもも大人も立ち直りが早くなることを、多くの研究が示している。ネガティブなできごとを自責化、普遍化、永続化しない人は、うつになりにくく、状況によりよく対処できるのである。
シェリル・サンドバーク著 オプションBより抜粋
これを読んで、「ああ」と思った
特に日本人は自責化のわなから抜け出せない民族なのではないか?(みな自分の民族はそうだととらえるかもしれないが)と思った。
我々の多くは特定の宗教にとらわれず、特定の神をあがめずに生きている。父や母の教えに従い、盆正月には先祖の霊に頭を垂れる。(全員とは言わないが)悪いことが起きたら身を清め、自らをいさめ、膝をついて目をつぶる。そういう姿勢は自責化を生みやすいのかもしれない。
むろんそれにより物事が好転すればよいが、激しい悲しみにたいして、自責化は無用の長物であるかもしれない。