ナイフの缶詰

心は少年、身は中年。常に好奇心を持ち、全てのものに感謝しながら、気づいた事を書いていきたい。

ふたつのB

 『ふたつのB』

プランBとオプションB

プランB 破壊的イノベーションの戦略

プランB 破壊的イノベーションの戦略

  • 作者: ジョン・マリンズ,ランディ・コミサー,山形 浩生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/08/25
  • メディア: 単行本
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2011年に翻訳された「プランB」というビジネス書があり、当時そこそこ売れたと記憶します。私も流行りに乗ってこの本を手に取った記憶があります。

あまり記憶に残っていないのが残念ですが、著者の言いたかったことは

最初に建てたプラン「プランA」がうまくいくとは限らない。いやむしろ大体の場合において最初に「絶対いける」と思った案は失敗する。だがしかし、そこでめげずに代替え案「プランB」を出したものが、結果として大成功するのだ

という事をいろんな例を出しながら示したいた本だと思う。例えば電話を思いついたことになっているベルさんは、最初は有線放送をやろうとして失敗して電話に切り替えた。

とか

ラジオを作った人は最初は今で言う無線電話を作ろうとして挫折してラジオをつくったんだ

とかね。まあ面白いけど、ふーん、っていう本

 

そんなわけで、2017年に刊行された「オプションB」は、え?なに?どういうこと?って思ったのでした。 

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

 

でも読んでみたら、全然違う内容だという事わかります。

彼女の言う「オプションA」とは、平和な日々。本来あるべきだと自分で思っている平安、平和な日々の事。そのオプションAが残忍にも、突然なんの前触れもなく奪われてしまうことがある。彼女の場合は夫の突然死だったわけですが、そんな最悪な出来事からなかなか立ち直れないで苦しんでいる人も多くいる中で、同じような哀しみと苦しみを感じながらも、立ち直って第2の人生を歩みだしている人もいる。

これがオプションBを選択したということで、(もう戻れないオプションAを回顧して苦しむところから)、どうやって立ち直ったか実体験とアドバイスが織り交ぜてある。

本の中で繰り返し出てくるのですが、ポイントは以下の3つの考えを見つめなおして、正すこと

 

・こんな最悪な事態に陥ったのは自分に責任がある

・そして自分の犯した間違いは、今後すべての事に悪い影響をあたえる

・それに今の悲しみや苦しみは一生消えることはない

 

これをうまく回避できると、忍耐「レジリエンス」が高まりどのような逆境からも立ち直り、これを克服し、さらに高めることもできる

そんなことが書いてありました。