ナイフの缶詰

心は少年、身は中年。常に好奇心を持ち、全てのものに感謝しながら、気づいた事を書いていきたい。

iPhoneやノートPCを水没から救う

その昔懐中時計は極めて貴重なもので、勲章を取った学者などに国から送られていた、栄誉ある品でした。ノーベル賞を取った高名な物理学者がこうして国より頂いた懐中時計を誤って水の中の落とした時、彼が取った行動の合理性がエピソードとして残っています。

彼は誤って水の中に落とした懐中時計をすくい上げると、純度の高いエタノールの中にボトンと漬け込み、それを取り出して、アルコールの気化とともに水分も蒸発させ、懐中電灯を水没の危機から救ったのでした。

最近の精密機械、iPhoneやノートPCならどうすればいいでしょうか?
僕は両方とも水没させましたがその後問題なく使用できています。
そのやり方を簡単に紹介します

 

①大至急電源を切る
超大至急落とします、基盤の上に水かかかると通常は流れないところに電気が流れ一発で故障します。大至急、超特急電源を落とすのです。これが出来るかどうかは、濡れたという現実をいかに早く認めるかにかかっています。「うそぉ、うそぉ」とか言いながら、動作確認をしようとするのが最悪の結果を招く。助かるかどうかは初動にかかっています。
ちなみに精密機械を掃除するときは純水で洗い流します。なので水につかること自体は問題ではないのです。つかったまま電源を入れるのが問題なのです。

 

②バッテリー外せるのなら外す
iPhoneはムリですがPCならまずはバッテリーを抜き取って下さい。

 

③衣類乾燥機を活用
乾いたタオルを5枚くらい突っ込んで乾燥させます。
タオルもパサパサ、中の空気もパサパサ状態にします

 

④水没したiPhoneや水没したノートPCを入れる
入れるだけです。運転はしません。上からも乾燥したタオルをかけてやる

 

⑤繰り返し
上記の状態で30分寝かせて取り出し、改めてタオルを乾燥させて同じことを行います
3回くらい繰り返して中の水分を気化させるのです。

 

⑥一晩寝かせる
乾燥機に入れたまま一晩寝かせます。おまじないに近い気持もありますが、念には念を入れて乾燥させましょう。

 

⑦電源オン
ドキドキしますね。問題なく立ち上がったら歓喜の雄叫びをあげましょう

乾燥機について
我が家ではガス乾燥機:カンタ君が大活躍しましたが、これがない場合原理的には食器乾燥機でも同じことが出来るはずです。温め過ぎないように注意しながら、湿度が限りなくゼロに近い環境におけば水滴はとび、問題なく起動するようになります。
途中で痺れを切らして電源を入れることなきよう。注意して下さい。
食器乾燥機って、食器以外のいろんなものを乾燥させるのにとても便利。プラモデルの塗装なんかも即効で乾かしてくれます。