スパコンに手作り真っ向勝負
スパコンの世界って、国策ドロドロな感じで一般市民には関係のない話だと思っていたのですが、物語として読んでもなかなか面白いですね。
ちょっと昔の出来事なのですが、本当に手作りパソコンで世界一のコンピューターに勝っちゃう話。痛快で面白いですよ。
なんでこんなことができるのかっていうと、スーパーコンピューターは汎用性を持たせていろんな計算ができるように作らないといけないのだけど、専用コンピューターは、あらかじめ決められた処理だけ超高速に行うように作ればよく、専用に設計してトンガがることで安く仕上げることもできるとか。
実際はそんな簡単な話でもないのでしょうが、こういうコンピューターを作って、宇宙の始まりをシミュレートしたり、天体の動きを予測したりするのですから、ロマンチックですよね。
さて、この本の作者伊藤智義さんってご存知ですか?
「栄光なき天才たち」って天才科学者の陰に隠れ、栄光を勝ち得る事が出来なかった裏の天才にスポットライトを当てて、シリーズもの。
そんな一世を風靡したマンガの初代原作者でもあるのですね。彼が学生のころアルバイトで原作をやっていたとか、、そして本業はスパコン製作の助手。多芸ですねぇ