ナイフの缶詰

心は少年、身は中年。常に好奇心を持ち、全てのものに感謝しながら、気づいた事を書いていきたい。

優秀なプレイヤーが優秀なマネージャーになれない理由

よく名プレイヤーが名監督になれるとは限らないっていいますよね。

これは「できる」事と「教える」事は別の能力なので、人を伸ばす能力はまた別だよねっていうのが通説なんだけど、引き続き読んでいるこの本には違う説が書いてあった

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なるほど

 

ケース:

人に任せて自分は管理業務をやらないといけないのにそれができない
プレイングマネージャーって言えばかっこいいけど、部下にやらせないといけない仕事も何か理由をつけて自分でやりながら管理職もやる人。
毎日、睡眠も削って馬車馬のように働き、社畜と化しており哀愁さえ漂う。家族貢献なんかできるわけもなく、週末はぐったりか、休日出勤かのどっちか
 
表向きの理由(言い訳):
  • 部下に権限を委任してやらせないといけないのだが、満足のいく結果 が出せるか不安
  • みんなも忙しいので、あふれた仕事はマネージャーが引き受けるしかない
  • 人に指導してやってもらうより、さっさと自分でやったほうが効率がいい
 
裏の理由(隠された本音):
こういう人ってマネージャーになる前は非常に優秀な方だった場合が多い。そして昔は、あまりマネージャーに頼らないで仕事をこなしていました。万能でなんでもこなせるし、上司がいなくても全部仕事をたためるエース
でもその裏側に
「いつもヒーローだと思われて、羨望のまなざしを感じていたい」という思い
そして
「管理職を冷ややかな目で見る心」が隠されていました。
 
現場至上主義といえば聞こえがいいのだが、誰よりも早く現場に駆けつけて、現場にで問題を解決する。でも人に頼んでやってもらおうとはしない。たまに頼むけど、指示がぞんざいで教える気がない。
<自分がヒーローでいたいという気持ちが原因で部下を育てようという気がなかった>
 
それに管理職である自分のことは
<机に座って報告が上がってくるのを待っている、あっち側の人間>
って心の奥底では軽蔑にしていたわけです。
 
こういう人がマネージャーになると、今までの実業務を手放すことは自己否定につながるわけですね。絶対になりたくない自分がその先にいるのですから、必死でこれを避けようとします。
なので、家族を犠牲にしてでも、体調を壊してでも、自分で余計な仕事を作るわけです。
 
対策は?
裏の理由をしっかりと自己分析できれば、あとはゆっくりと治っていきます。自分がどうなってほしいのかを周りにアンケートとるという方法もあるそうです。
 
詳しくはこちら
 

 

なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践

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