ナイフの缶詰

心は少年、身は中年。常に好奇心を持ち、全てのものに感謝しながら、気づいた事を書いていきたい。

何度も禁煙にチャレンジしては失敗して、最後に成功した話

まずは、ダイエットに何度も失敗したアメリカの女性の話

彼女は何度もダイエットに挑み、いいところまで行くのですが、必ずと言っていいほどリバウンドする。この原因を探るためカウンセリングを受けたところスマートになったら男性に声をかけられる可能性があり、これがイヤだという深層心理があった。

男性恐怖症と無価値観、つまり「もてる自分」は「偽りの自分」だという思いが働き、自己修正するために、リバウンドしていたそうです。

これは極端なケースですが、人間、「変わろう!」とすると「元に戻そう!」という力が働きます。

彼女の場合、根本原因と向き合いこれを解消させることでダイエットに成功しました。

 

ナイフは過去に何度も禁煙に挑戦し敗れてきました。

この女性の問題と同じような問題を抱えていたわけですが、それは最後に説明するとして、今まで挑戦した禁煙テクを紹介します。

 

①気合い

水の入ったペットボトルを持ち、タバコ吸いたくなったら無理やり水を飲む。土日は朝から晩までひたすら歩く。そして寝る。

3日目が山

4,5,6は乗り切れる

1週間目が2度目の山

そのあとはずいぶん楽になるが、毎日煙草を吸う夢を見る。機嫌は最低。周りの人にもしかめっ面されるレベル

次の山は1か月後

ちょっと気を緩めたところに、お酒なんか飲むと、悪い友達が一本どうだ?って勧めてくる。こういう輩を友達と思っていた自分が悪いわけだが結構きつい。

そして次の山は3か月後

こんだけ我慢できているんだから、一本くらい吸っても大丈夫じゃね?とかこれまた悪い友達に、しらふのときに声掛けらえる

そして、あえなく陥落 ↓このコマーシャル禁煙者を苦しめます。


日本たばこ ピースライト

②禁煙パッチ

太ももや、腕にニコチンがしみ込んだシールを貼る。これにより、常時体にニコチンが補給されているので、ニコチン切れによる不快感が和らぐ。パッチはだんだん小さくなっていく6週間かそこらだったかな?だんだんニコチンが体から抜けるのでだいじょうぶでしょってやつ。

確かに、楽といえば楽。でも誘惑は変わらない。

それにパッチ張ったところがあかーく腫れる。かゆくてしょうがない。なんか罰ゲームみたい。不快感がつのり途中でやめたくなる。途中でやめたんだから、吸ってもいいでしょって変な論理がはたらく。

あえなく陥落

 

③禁煙セラピー(本)

 

リセット!―タバコ無用のパラダイス

リセット!―タバコ無用のパラダイス

 

 一言でいうと、洗脳解除プログラム

実際これは非常に役に立った。本気でやめたい人や、やめた後も、タバコを吸う夢をみてしまう人、お酒を飲んだら、すごく吸いたくなる人、心理的なカウンセリングになる。

この中で「今まで大好きだった人が、ある日を境に大嫌いになる例」を挙げて、タバコも大好きから大嫌いに変えることができるという。

例えば、危ないことか身の回りに降りかかると、必ずピンチから救ってくれる男性がいたとします。あなた(女性)は彼にメロメロになります。

もしも、ピンチが全部彼の演出だとわかったら、瞬間で嫌いになりますよね?

 

また、常にあなた(男性)をサポートしてくれて献身的に尽くしてくれる黒髪の華奢な女性がいるとします。自分のことは二の次にして、あなたの成功を心から願い生活で仕事でも完璧な支援をしてくれます。

もしも、彼女が女性ではなく性別としては男性だったら、それでも同じように愛せますか?(ラッキーと思う人もいるかもしれませんが)

この本はとても分かりやすく、とても役に立ちました。

でも、ある日ものすごくでかいプロジェクトが完了して、仲間と打ち上げをしたときに酒を飲み、タバコを吸い、やっぱうめーなーって思い

あえなく陥落

 

④飲むお薬

チャンピックス

これを飲むと、脳のニコチン受容体に先回りして蓋をします。なので煙草を吸ってもドーパミンノルアドレナリンもでません。なにもでない。燃えた煙の香りだけ

1週間も飲み続けると、完璧に蓋が出来上がる。

そうすると、吸っても、吸っても、まずくなる。

ナイフはこの時期風邪に倒れ、3日間寝込んだのですが、復帰して、会社に行き、喫煙所で友達にセブンスターをもらい火をつけ、煙を吸い込みひどい目にあいました。

 

鉄棒の赤さびを奥歯で、こそぎ取って、舌を使って口の中に、ジョリジョリとなすりつけたかのような不快感が口中に広がると同時に、体に鉛を注射されたような倦怠感が全身に広がりました。

目の前には、タバコを吸いながら楽しそうに談笑する仲間たち

今までであれば、その仲間の輪に煙草を口にくわえながら入っていたのですが

なんでこの人たちは、こんなにも不愉快なものを嗜んでいるのだろう。

一瞬、全員が持っているタバコが全部ウンコに見えたのでした

ナイフは、それ依頼一本も吸っていません。

 

最初に戻りますが、僕が生まれて初めて煙草を吸ったのは、学生寮生活時代

仲間の輪に入りたい一心で吸い始めたのでした。タバコを吸って楽しく談笑していると感じる、あったかい一体感。あの一体感を失うのではないかという恐怖が、禁煙を妨げていたのでした。

チャンピックスを飲みタバコによる幻想が全く見えない体で、あえてタバコ仲間と煙を共有した時に、初めて自分が今まで大好きだったものの正体が何だったのかよくわかったのです。

今まで自分が「楽園」と思っていた場所が、「地獄」なんだなって気が付いたのです。

 

そんなわけで、「嫌い」になれば、二度と吸いたくなくなるものです。

意外とシンプルです。